「ミャンマーで物語を作る」ブログ  世界を旅した起業家が最後に行き着いたミャンマーで新たな挑戦!

2014年1月5日日曜日

ミャンマーの雑誌に載る その2

明けましておめでとう御座います。

寒さがないと新年の実感がわきにくいなどとよく海外駐在の日本人は言いますが、私も同感です。

ありがたくも、前回の投稿からこのブログを見たという方が意外に多く、ITの情報伝達速度に驚くばかりです。

さて、前回に引き続き、ミャンマーの週刊誌に載せた原稿です。
ミャンマー語の雑誌は手元に無かったので原文のみの掲載です。



「日本人の強み“サービス精神(Spirit of Service)”」
土屋昭義

インドを旅行中に立ち寄った中級レストランでのランチ。ウェイターに注文をしたが、なかなか食事が運ばれてこない。近くを通りかかった別のウェイターに文句を言うが来ない。さらに別のウェイターに文句を言うがやはり来ない。おかしいと思い、部下を厨房へ行かせると注文を受けたことを忘れていたようだった。各ウェイターは厨房へ何も確認をしていなかったようで、すでに注文から約1時間放置されたことになる。
何もこれはインドに限ったことではなく、発展途上国と呼ばれる国ではわりとよくある風景である。

なぜこのようなことが起こるのか?それは従業員一人一人に「サービス(Service)」という概念がないからである。サービスと言う言葉を説明するのは難しいが、私は「他人への気配り、思いやる心」と考えている。
日本ではこのことを子供の頃から教えられ、体感し、実行しているのである。
「どうすればこの人が喜ぶか?」「どうすればこの人の助けになるか?」
他人といる時、そんなことをまず考えるのが日本人の特徴です。
日本人が世界で認められた大きな要因がこの「サービス精神(Spirit of Service)」と言っても過言ではありません。

日本へ来た外国人はお店で店員の態度がとても柔らかく、とても親切にしてもらったという印象を持つそうです。これをいち早く取り入れたのが中国。30年前は「デパートで物を買うと商品を投げてよこす」と言われていました。この「サービス」と言う概念を取り入れることにより、顧客満足が高まり、売り上げが伸びることに気づき、今ではそれを実行しています。
また、日本は物作りの国として知られていますが、それもこの「サービス精神(Spirit of Service)」によってより良いもの、便利なものを消費者の為に作ろうと職人たちが考えるからです。
2011年には日本で超大型の地震、津波が起きましたが、その被災時に現地では混乱や強奪が少なく、救援物資や商店では綺麗に列を作って待っている姿を見て、世界の人々が日本人のマナーの良さに驚愕したことは記憶に新しいです。

残念ながらミャンマーではまだ「サービス」とは何かと理解していない状況にあると思います。それゆえに私が60年以上経験したこの日本人最大の強みである「サービス精神」をミャンマーに広め、ミャンマーの発展のお手伝いが出来たらと思っています。

ヤンゴン学院(Yangon Gakuin Language Academy

学長(Principal)土屋昭義

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