「ミャンマーで物語を作る」ブログ  世界を旅した起業家が最後に行き着いたミャンマーで新たな挑戦!

2014年1月27日月曜日

ビジネス本の監修者になる その3

以前ブログで紹介したミャンマーのビジネス本が、本日からアマゾンで発売開始となりました。

ネット以外でも大きな本屋さんなら並んでいるかと思います。
気が向いたらぜひ。

「ミャンマーで物語を作る」ビジネス渡航・視察・進出・投資Q&A
Watch! CLMB編集部 (, 編集), 土屋昭義 (監修)






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2014年1月21日火曜日

ミャンマーの雑誌に載る その3

こちらは2013年5月頃に雑誌のコラムで書いた原稿です。

「ミャンマー人には内容が難しすぎて理解できない」、「政府批判をしているようで内容が過激だ」という理由で、ミャンマー人スタッフに止められてお蔵入りになったものです。

私としてはそこまで難しく書いたつもりはないのですが、ミャンマーと日本の教育の壁が私の想像よりも厚いと見えた気がしたのでとても良い経験でした。



自由化の代償

2011年、ミャンマーの政権交代が起こり、民主化が進んでいます。
民主主義の名の下、国交は世界に開かれ、国際ビジネスは活性化され始めています。
ビジネスでは経済活動の規制も規制が解かれ始め、まさしくミャンマーは「自由化」の第一歩を踏み出しました。

誰もが喜ぶかようなこの流れですが、この「自由化」という言葉には大きな落とし穴があります。
それは「自由」を与えられる人間には同時に「責任」が生まれると言う事です。
この「責任」というものはあなた達が想像している以上に重いものなのです。

自由に行動していい、ということはその行動を自分自身で決めなければなりません。
さらに問題が発生した場合は自分自身で解決しなければなりません。まさに自己責任となります。

例えば、あなたがスーパーマーケットを始めようとした時、あなたは社長で、好きなように運営する事が出来ます。正にそれはあなたが自由に出来るあなたの王国です。あなたは社長という名の王様になるのです。
しかしながら、それと同時にあなたはその運営に見合った資本(Capital)を自分で調達し、商品の仕入れ、従業員の給料や建物の家賃、光熱費など総ての経費を払う必要があります。仕入れた商品が不良品で売る事が出来ないかもしれません。雇った従業員があなたの方針に反発して、辞めていくかもしれません。地価の高騰で建物の家賃が急騰するかもしれません。お客さんが思う様に来ないかもしれません。最悪、運営に失敗してスーパーマーケットが潰れてしまうかもしれません。
こういった不安を抱えながら、あなたは「責任」を持って全ての問題を解決していく必要があるのです。
当然、あなたはそれを解決する為に、対価を支払う必要があります。その対価はお金であったり、時間であったり、労働であったり状況によって変わります。あなたに問題を解決する力が無ければ、あなたのビジネスはそこで終了してしますのです。

日本には昔、「武士(Bushi)、侍(Samurai)」という戦士がいました。
彼らはとても強く勇敢で誇り高い人々でした。
しかし、日本でも1868年に民主化になり、自由化の波が押し寄せた結果、武士は廃業となりました。これを明治維新と言います。(Maiji Restoration
武士は貯めていたお金を使って、ビジネスを始めますが、彼らは今まで戦う事でお金を貰って来た人達です。威張ってばかりで、当然ビジネスは上手くありませんでした。
大半の武士たちは元々の商人たちに負けて、ビジネスを失敗してしまうのです。
そこで日本ではこの様に商売が下手な人間がビジネスをすることを「武士の商法(Bushi of Business)」というようになりました。

つまり、「自由」を得るにはその「自由」を有効活用できるだけの知識、そして能力が不可欠なのです。

世界では18世紀から20世紀の間と比べ、殺戮兵器による戦争は少なくなりました。
しかし、今、正に世界は兵器に代わり、お金で「経済戦争」をしているのです。
世界では貧富の差が目に見えて明らかになっています。
これは欧米諸国や日本などの先進国がこの経済戦争に勝利していた事に他なりません。
彼らは兵器を置き、ペンを持ち、お金の流れをコントロールするようになったのです。
そして、今ミャンマーも民主化により、その経済戦争の中に飛び込もうとしています。

そこで戦うには銃では無く、知識が必要です。つまり教育が最大の武器になるのです。
私はヤンゴン学院で、その経済戦争で生き延びる術を教えていきたいと考えています。
日本がなぜ経済戦争に勝利する事が出来たのか。ミャンマーがこれから勝利するにはどうすればいいのか。私が直接教えます。

興味があれば私のセミナーをぜひ聞きに来て下さい。
お待ちしております。

ヤンゴン学院

学長 土屋昭義

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2014年1月13日月曜日

ビジネス本の監修者になる その2

前回に引き続き、ミャンマービジネス本について

あとがきを書いたので公開。



「国造りは人造り」

人間には、未熟であるが夢を追う17歳の青春の時がある。
国には、混沌としているが希望に満ちた開国の時がある。
重要なのは、今このタイミングのミャンマーを「将来有望な青年」とみるか、「反抗期で扱いの難しい少年」と見るかである。

経験の無い青年に大人の考えを求めることは実に難しい事ですが、普通は周りの大人が教育として根気よく教えていくでしょう。
つまり、法律が整備されていない国で、事前準備もなくいきなり安全や安定を求めること自体が可笑しいのです。

ミャンマーは今まさに激動の時代、日本でいう明治維新の真っ只中にいます。
そんな時間の動きが早いミャンマーでは石橋を叩いては渡れず、安全を求める人々はそのあまりの早さについて行けないのです。
「国造りは人造り」という言葉がありますが、勃興期の国造りは現地の人間に協力し、教える喜びを理解する人間が適しています。
定年後に人生の思い出を作りたいと思っている経験豊富な人間がミャンマーへ来れば最高です。

若者で自身の人生を使い、思いっきりゲームしたい人。
熟年で己の技術、知識、経験を生かし、国造りに役立てたい人。
そんな人をミャンマーは待っているのです。

そろそろ、あなたも人生ゲームのルーレットを回してみませんか?
どこのマスに止まってもハプニングだらけのミャンマーライフ。
こんなに面白いゲーム(人生)は他にありませんよ。

ミャンマー、ヤンゴンにて
ヤンゴン学院 学長 土屋昭義



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2014年1月11日土曜日

ビジネス本の監修者になる

以前より監修を頼まれていたミャンマーのビジネス本が20141月末に出版されるらしい。
制作会社の「Watch CLMB」さんにミャンマーで初めてお会いした際、何故か監修者を頼まれました。
人生とは不思議ですね。

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「ミャンマーで物語を作る」ビジネス渡航・視察・進出・投資Q&A
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ミャンマーは、法の整備はもとより諸官庁の運用もあいまいで、企業活動が円滑に進められるだけのルール作りもまだ初歩的段階にあります。確固たるルールがない中、私たちは「ミャンマーを訪れる全てのビジネスマンが『現地で失敗しない』のための参考書」を作りました。50のトピックを厳選。さまざまな角度から「ミャンマーの今」を解説しています。

2014年1月5日日曜日

ミャンマーの雑誌に載る その2

明けましておめでとう御座います。

寒さがないと新年の実感がわきにくいなどとよく海外駐在の日本人は言いますが、私も同感です。

ありがたくも、前回の投稿からこのブログを見たという方が意外に多く、ITの情報伝達速度に驚くばかりです。

さて、前回に引き続き、ミャンマーの週刊誌に載せた原稿です。
ミャンマー語の雑誌は手元に無かったので原文のみの掲載です。



「日本人の強み“サービス精神(Spirit of Service)”」
土屋昭義

インドを旅行中に立ち寄った中級レストランでのランチ。ウェイターに注文をしたが、なかなか食事が運ばれてこない。近くを通りかかった別のウェイターに文句を言うが来ない。さらに別のウェイターに文句を言うがやはり来ない。おかしいと思い、部下を厨房へ行かせると注文を受けたことを忘れていたようだった。各ウェイターは厨房へ何も確認をしていなかったようで、すでに注文から約1時間放置されたことになる。
何もこれはインドに限ったことではなく、発展途上国と呼ばれる国ではわりとよくある風景である。

なぜこのようなことが起こるのか?それは従業員一人一人に「サービス(Service)」という概念がないからである。サービスと言う言葉を説明するのは難しいが、私は「他人への気配り、思いやる心」と考えている。
日本ではこのことを子供の頃から教えられ、体感し、実行しているのである。
「どうすればこの人が喜ぶか?」「どうすればこの人の助けになるか?」
他人といる時、そんなことをまず考えるのが日本人の特徴です。
日本人が世界で認められた大きな要因がこの「サービス精神(Spirit of Service)」と言っても過言ではありません。

日本へ来た外国人はお店で店員の態度がとても柔らかく、とても親切にしてもらったという印象を持つそうです。これをいち早く取り入れたのが中国。30年前は「デパートで物を買うと商品を投げてよこす」と言われていました。この「サービス」と言う概念を取り入れることにより、顧客満足が高まり、売り上げが伸びることに気づき、今ではそれを実行しています。
また、日本は物作りの国として知られていますが、それもこの「サービス精神(Spirit of Service)」によってより良いもの、便利なものを消費者の為に作ろうと職人たちが考えるからです。
2011年には日本で超大型の地震、津波が起きましたが、その被災時に現地では混乱や強奪が少なく、救援物資や商店では綺麗に列を作って待っている姿を見て、世界の人々が日本人のマナーの良さに驚愕したことは記憶に新しいです。

残念ながらミャンマーではまだ「サービス」とは何かと理解していない状況にあると思います。それゆえに私が60年以上経験したこの日本人最大の強みである「サービス精神」をミャンマーに広め、ミャンマーの発展のお手伝いが出来たらと思っています。

ヤンゴン学院(Yangon Gakuin Language Academy

学長(Principal)土屋昭義

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